SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

マーケティング

アニメと広告の相性に関する考察

先日、全編アニメで作られたプロモーションビデオ(ブランデッドアニメともいう)をみていたとき、何かひっかかるなーと感じた。なんだろう、、、とよくよく考えたら、わかった。アニメ動画では、リアルな状況では絶対に言わないことを全部口に出して言って…

電通報2013/1/7 BI×消費者インサイト

この1月から、ビジネス・インテリジェンス(BI)領域の仕事に携わることになった。事実に基づく膨大なデータを分析し、ビジネス上の意思決定に役立つ洞察を得る。より実際の行動に基づいたプランニングやアカウンタビリティーが求められる傾向は、今年も…

電通報2009/4/20 寛大なブランド

最近、おしゃれな店に入るのがこわい。以前は、服でもカフェでも気に入ったら迷わず入っていたのに。まだおしゃれを引退したつもりはないのだが、よく知らないブランドだと気おくれしてしまう。 スタイルやセンスによほど自信のある人でない限り、40になって…

電通報2006/10/2 団塊ジュニアとバブル世代

このところ、三十二~三十五歳を中心とした団塊ジュニア世代が、家庭を持ち始めたことにより、マーケティング・ターゲットとして注目されている。今年三十六歳の私は、ちょうど団塊ジュニアとバブル世代の境目にいるおかげで、いつも双方を間近で見てきた。 …

電通報2005/10/3 一人内二極化消費

我が家の近所に行列のできるドイツパンの店がある。隣県から買いに来るファンもいるらしい。味は文句なしだが、一つがっかりすることがある。それは、客のマナーの悪さだ。レジの列に割り込む。高級外車で乗りつけ、平気で路上駐車する。そのせいで店の前の…

電通報2005/5/23 サステナビリティの神髄

このところ、着物がはやっている。花火大会でも浴衣姿の若い男性をよく見かける。品揃えが広がったことも人気の一因だが、大切に保管されて次の世代に引き継がれる着物を、循環型社会の象徴的存在として評価する向きもある。 江戸時代は超リサイクル社会で、…

電通報2005/1/31 2006年にはやること

昨年は「マツケンサンバⅡ」の限りなく明るいリズムに心底から元気づけられた。俳優・松平健がちょんまげに金ラメの着物で歌い踊る。面白おかしいことをまじめにやるサービス精神は、エンターテインメントの基本だ。徹底した基本追求が、時代劇という成熟した…

電通報2004/6/14 顧客ロイヤルティ計測法

先日、ハウスクリーニング会社をネットで検索したのだが、多すぎて決められなかった。クチコミサイトを読む暇もない。こんなときは知人にお薦めを聞くことが多い。特に自分と似た生活状況の人だと、ツボがわかっているので話が早い。今回も、子持ち共働きで…

電通報2003/8/18 マッチング仮説

家族が増えたので、一回り大きい車に買い替えようと、ここ一年ほど検討を重ねている。いろいろ見ている段階では、理想を追求できる。一目で欲しいなと思ってしまうほど魅力的な車にも出会った。高価だが、全く手が届かない金額ではない。 だが、いざ購入する…

電通報2001/4/30 不安消費

「モノは安くてあたりまえ」という世の中になってきた。半額ハンバーガーや発泡酒、低価格海外パック旅行などが売れている。その一方で、高級海外ブランド、価格六百万円強の高級車、百貨店の高額商品の売り上げも好調だ。 だが今の日本人を「安いモノを選ぶ…

電通報2001/1/15 デジタルの力、人の力

最近インターネット上で注目されているKnow Whoサイトをご存知だろうか。辞書のようにあらかじめインプットされた固定的な情報ではなく、特定テーマに詳しい人の持っている知識や情報を検索閲覧できるサイトである。言わば「人間検索エンジン」だ。 例えばあ…

電通報1999/10/25 観察眼

生後三カ月の娘が、ミルクアレルギーかもしれないと医者に言われた。慌てる私に、三人の息子を育て上げた義理の母が言った。「息子も卵アレルギーだった。でもね、本人には知らせずに、少しだけ卵の量を減らして、そっと様子を見るの」。 乳児と暮らす毎日は…

電通報1998/5/4 購買履歴データ

セブンイレブン・ジャパンは、小売業で世界最大のデータベースを新設する。「梅のおにぎりを買った二十代の男性が好んで買う客はどんな人か」「午前中にコーラを買う客はどんな人か」といった個々の購買行動が把握できるそうだ(日経四月十九日付)。 これは…