SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

電通報2006/10/2 団塊ジュニアとバブル世代

このところ、三十二~三十五歳を中心とした団塊ジュニア世代が、家庭を持ち始めたことにより、マーケティング・ターゲットとして注目されている。今年三十六歳の私は、ちょうど団塊ジュニアとバブル世代の境目にいるおかげで、いつも双方を間近で見てきた。

今も、七歳の娘のママ友達がバブル世代、三歳の息子のママ友達が団塊ジュニアという状況におかれ、両者の価値観やライフスタイルの違いを日々痛感している。

例えば、バブル世代は、たまの息抜きに子供を夫に預けて焼肉屋で乾杯する。これが団塊ジュニアだと、うちへいらっしゃいませんか?となる。外よりウチが好きで、「家族する」ことを大事にする。これは、もとをたどれば就職氷河期の憂き目にあい、組織への帰属意識が薄いといわれることの裏返しでもある。

また、ゲーム、渋カジ、インディーズバンド、セレクトショップ、ジミ婚というように、サブカルチャー全盛期を「マイブーム」志向で生きてきたため、メジャー感より個性感を重んずる傾向がある。子供にもフリマの服を上手にコーディネートして着せたりしている。バブル層に売れていたブランドを受け入れない恐れがあるという意味でも、要注意の存在なのである。