SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

朝からワイングラスで

ぶどうジュースを。おいしい。職場復帰が近いので、復帰したらできないことを。ただただのんびりすることを。

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残ったほうの乳がん発症リスクを減らすためにも、生涯お酒は飲まないことにした。もともとたいして飲めないので、全く辛くないのが幸い。ワイングラスでお酒ごっこで十分。

一度がんになっちゃったわけだから、生活習慣を完全に変えないと。特に食べ物は、少しならいいと思っていると、日々の積み重ねなので、累積悪影響が怖い。調味料がわかりやすい。一回分は少しでも、毎日使っていれば大量になる。

それほど悪い食生活だったとは思えないが、がんになってしまったという事実は変えられないので、今までの習慣を一度完全否定して、食材選択脳を一新しないと。今は、今まで買わなかった食材をあえて買うようにしている。

たくさんの本を読んだが、乳がん患者向けの食事を完璧にしようとすると、何も食べられなくなる。砂糖ダメ、塩ダメ、脂ダメ、肉ダメ、卵や乳製品も食べすぎはダメ、、、発狂する。味のしない食べ物を食べ物と呼べるのだろうか。

しかし、この3か月に私の身に起きたことは、ここで「私はもう患者じゃないから何を食べても平気」と開き直ることができるほど軽い体験ではない。

とはいえ、食材選びがストレスになりそうで、それも困る。ストレスは体に悪い。その点お酒は「飲まない」と決められたのでシンプル。日々の食材はそうはいかない。累積悪影響を避けようとすると、有機、無農薬、無添加づくしになる。私のための食事だけだと、成長期のKが家出してしまうので、プラスワンメニューをKのために作る。

食事にかけるお金と時間が増える。が、直観的に心配だなと思うような外食はやめたし、出来合い総菜も買わなくなったから、それほど違いは出ないのかもしれない。

こうして一つ一つ悩みながら、「がん経験者版:健康的で楽しい食生活」を模索していくのが、生きるために不可欠なことなのだから、やるしかない。

そうだ、知り合いの乳がんサバイバーの先輩たちに、何を食べたか、どんな工夫をしたのか、インタビューしてみよう。