お見舞いが、書留で再配達になっていた。私の退院にあわせて夫が手配してくれていた。
夕方、郵便局の配達員が、下のインターホンを鳴らした。が、傷が痛くてすぐに立てないし、歩けないしで、なかなか受話器がとれなかった。
しばらくして玄関前のインターホンが鳴るが、やはり飛んではいけない。いつもの何倍も時間がかかった。
で、ようやくたどり着いてドアを開けたら開口一番、
「もっと早く出てくれませんかね」
え?なに?
この人は、私に、出てくるのが遅いと面と向かって文句を言っているのだ。最悪のイヤイヤな表情で。
カラダが弱っているので反論する気にもならず、無言でハンコを押した。
もし、脚の不自由なおばあさんだったら、この人はどうするんだろう。
こんな失礼な、論外な人を許す郵便局の指導体制は、どうなっているんだろう。
再配達にも、出るのが遅いのにも理由があるのに、なんで一方的に文句を言われなければならないんだろう。
悲しくなる。傷ついた。
このままだとカラダに悪いので、人生初のクレーム電話をした。配達員名指しで、一部始終を話したら、さすがに電話口で対応した人は平謝りだった。本当は郵便局長と直接お話したいところだが、指導体制も含め、よく考えてくださいとお伝えください、と。
まさか目の前の人の胸に20cm以上の傷があるなんて、しかも退院直後だなんて、想像できないだろうけど。
弱者の敵は許さない。
ふざけんな。