SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

LINEで会議!

高1のU、このあと21:30から友達とLINEで会議をするそうだ。「アジアオセアニア地域に関する自由研究」をグループワークして発表せよ、という地理の課題。最初はインドネシアにする予定が、やはりチームメンバー全員が行ったことのある場所にしようということで、「多摩川地域の都市化」がテーマとなった。ははは、たしかに多摩川だってアジアオセアニア地域だものね。

そういえばこのところ、休日のたびにペットボトルを持って奥多摩に集合し、多摩川上流から下流まで電車で移動しながら数か所の水質を検査したり、世田谷区の資料センター?のようなところを訪ねたり、遅くまでエクセルやパワポで発表資料を作ったりしていたね。そろそろ大詰めということか。

Uの作ったパワポは、大きな字で読みやすく、無駄がなくシンプルな内容で、途中スーモから二子玉居住者の生の声を抜粋したページがあり、そこだけ字体が変えてあって、さらに強調したい部分だけ特別大きな字になっていて(ニコニコ動画風)、なかなか気が利いている。次にどんな話が来るのかが楽しみなストーリー展開で、親バカ部分を差し引いても満点。ビギナーズラック的な力強さがある。既に発表したチームが反面教師となってくれたようで、発表を聴きながらもっとこうだったらいいのに、と思ったことを自分たちの資料にすべて反映させたそうだ。

約30年前、私が在校していた頃からレポートだらけの学校だったが、さらに自由研究度が増大している。当時と比べると大学への現役合格率が驚異的に低いのも、自由研究度増大と関係があるかもしれない。が、大学に入るための勉強なんかよりも、人生に一度しかない高校1年生の真冬に、友達と多摩川を上流から下って、あれやこれや工夫しながら資料を作り、各自のパワポを送り合いながらLINEで議論することのほうが、それはもう比べものにならないほど、Uの人間としての根幹形成に役立つ。根幹、つまり、自分の頭で考える力、自分の手で創る力、人と協働するおもしろさを知っていること。ええい!もう落ちたっていいから、このまま自由研究度maxを貫いてくれい。