SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

就活生のスーツ

最近の女子就活生のスーツは、どうして真っ黒だらけなんだろう。紺すらいない。悲しいほどに黒一色。完全に埋もれるのに。ググって教わったの?正装だから?みんなと同じだと安心?

そんなんじゃ人の思いつかない企画なんてできっこないよ。問題なのは、「本当はこんなスーツは嫌いです」って顔に書いてあること。ちゃんとしていて、かつ自分の好きな服を着たほうがいいよ。気分がいいほうが、面接もうまくいく。

はるか昔の1991年、就活生だったとき、面接で何を着るかは、志望動機と同じくらい真剣に考えていた。紺のピシッとしたスーツは顔がしまって見える。いや待てよ、勝負できる顔じゃないんだった。だとしたら、爽やかに目立つ作戦でいこう、とアニエスベーの生成りの麻のスーツの中に、紺の麻のタンクトップを着て、ポニーテールに紺のリボンを結んで、紺のパンプスを履いた。スカートはもちろんミニ。爽やかに目立てたはず。

昨日何着たかは思い出せないけど、あの時の服は、ボタンの質感まで再現できる。それくらいの服選びをしてほしい。

みんなと同じ、は、思考停止。そのときはラクかもしれないけど、そのうち「自分」を探しても見つけられなくなっちゃうよ。

今なら間に合う、理由なき黒スーツはやめにしよう!