NCISを観るためにFOXをつけることが多いのですが、最近、新番組の宣伝で、おじさんになったマット・ディロンが出てきます。デニーロは30年前も今もかっこいいのですが、マット・ディロンは今の番宣には目をつぶって30年前を思い出すほうがいいです。
中学生の頃、初めて観た青春映画がコッポラの「アウトサイダー」でした。アメリカの青春はかっこよすぎてずるい。アメリカに行けばマット・ディロンに会える。と錯覚するほど入れ込んでいました。 紫色のメタリックのカンペン(缶ペンケース、当時大流行の筆箱、落とすとガシャーン!缶がへこむ)の裏に、"MATT DILLON"と金ラメの太ペンで大きく書いていました。自分だけのお守りだと思っていたら、ほかにも同じことをしている子がクラスに二人もいて、自分はただのミーハーなのかもしれないと気づくきっかけにもなりました。
あの金文字の"MATT DILLON"は、字体はもちろんのこと、筆圧の強さまで鮮烈な記憶としてよみがえってきます。そんな話を娘にしてみたら、「それってよくスクールバッグに"ARASHI"って大きく書いちゃってるのといっしょだね!」と総括されました。はい、おっしゃる通りでございます。