SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

時間貧乏①

ワーキングマザーは「時間貧乏」という記事を見た。仕事に追われて夜遅く夕食を作り、子どもとゆっくり向き合う時間が取れず、余裕がなくて邪険にしてしまう、というのだ。

この雑誌の、ワーキングマザーをなんでも悲惨な物語に押し込む癖は苦手だが、それは置いておくとして、私自身は、ワーキングマザー歴16年間で、物理的な時間は常に足りなかったが、自分を時間貧乏だと感じたことは一度もない。大事なのは、時間の量でなく、質だ。イライラして子どもに接するのは、時間がないせいじゃない。自分が親として未熟なせいだ。未熟なうちは、いくら時間があったとしても同じことが起こる。原因の設定がずれている。

時間貧乏だと感じているなら、時間が足りないせいにする前に、つらい理由が本当はどこにあるのか、逃げずに分析する。たいてい別のところに原因がある。仕事がうまくいっていない、夫が助けてくれない、自分より恵まれた環境で働く同僚ママが羨ましい、、、人それぞれだが、みんな別の何かがうまくいっていない。