「データ・サイエンティスト」たちと仕事をするようになって半年がたつ。彼らは、好奇心をもって、山のようなデータの中を突き進み、課題解決のコアとなるアイデアに到達する。“長年の勘”を駆使してきた身からすると、目から鱗が落ちる毎日だ。
面白くて役に立つ仕事をしたかったら、自分には無い能力を持つ人と組むのが一番だ。私にはどうしても高度なデータ分析はできない。でも“長年の勘”だけで仕事を続けていくのは退屈だ。だから彼らと仕事がしたかった。
データを使っても使わなくても、ビッグアイデアを生み出すのが真のクリエーターだ。だが、これだけデジタルメディア、ソーシャルメディアが普及し、ネット通販利用者が増えている今、データを軽視する人がビッグアイデアにたどり着けるとは思えない。データが苦手な人は得意な人と組んで、二人で一人のクリエーターになればいい。
個別のマーケティング施策を有機的に結び付けることで成果をあげる「マーケティング・コンバージェンス」の潮流においては、多様なデータ統合やビジネス・インテリジェンスとともに、戦略から実行までを統合するアイデアとプランニング能力が求められているのだ。
