SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

電通報2012/5/7 文武両道な子の母の話

娘が中学生になった。小さいころから押しが弱く、気が利かないのが心配だった。それが自己紹介で、「おとなしく見えるかもしれませんが、言いたいことは言います。だからいろんな面があると感じるかもしれません。特技は水泳、ピアノ、作文。好きなテレビやマンガやタレントはないし、恋愛話もしませんが、許してください」とみんなを笑わせたそうだ。予想外のタフさに敬意すら覚えた。

最近は、年金破綻、地震・放射能、グローバル化などへの不安から、子どもをタフに育てたい親が多いのではないか。そこで、実際に文武両道でタフな子どもを持つ母親たちに調査を実施した。

その結果、あいさつ・時間管理・日課・整理整頓などの規律厳守と、自分の欲望に素直に行動することを同時に実践させていることが分かった。習い事は子どもが決める、オタクゴコロは応援する、家中の壁に作品を飾る、リビングに自由に動ける空間を確保する、と工夫は尽きない。

肝心の母親の心構えは、人生に多くを期待しない(夫がイクメンじゃなくても気にしない)、家族を見渡せる場所に母の特等席を作る。タフキッズを育てるための秘策をさらに探ってみたい。