眺めているだけでも心地よいインテリアの本。
コンラン卿の大切にしていることが、押し付けがましくないルールとして、すーっと入ってくる。
流儀に満ちているのに、窮屈な気持ちには全くならない。
だいたいのインテリア本は、現実的すぎて夢がもてないか、
借りてきた家具だらけなのではと思うほどの成金趣味か、
一つずつ揃えて獲得した息苦しいまでのコレクション自慢か、
どこかで聞いたようなつまらないルールだらけかで。
この本は、毎晩繰り返し読んでも飽きない。楽しい。
どうだすごいだろ丸ごとマネしろ!なーんてことはこれっぽっちも言われない。コンラン卿の暮らし方のエッセンスを、少しずつ、自然に吸収できる。さすがKnight。優しくて上品だ。