SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

キャプテンたるもの

ファイル 2016-08-28 14 30 23

デビュー戦の次の週末は、休む間もなくシード決め大会だった。Kたちは、7校中2位で、なんとか第2シードを獲得した。が、親としては、考えさせられることが多かった。本人に言っても「運動もしていない人に言われたくない」と一蹴されるのが目に見えているので、ここに書く。

Kがもっとガツガツとシュートして、常に得点に絡めるようになれば、このチームはもっと勝てる。まだ自信がないのはわかるが、自信は待っていても出てこない。もっとボールを取りに行って、外してもいいからどんどんシュートを打て!入るかどうか以前に、キャプテンのガッツに一番迫力がないとだめだ。得点は結果としてついてくるもので、まずはシュートを自分が決めるんだという闘志が、チーム全体の士気を上げるし、闘志の先頭に立つのがキャプテンの使命だと思う。これから場数を踏んで、「闘う」とはどういうことが、体でわかってくれればと願う。

イチローは、打率ではなく、打数を目標にしている。

『12年間で2000本安打を達成する』

『(打率ではなく)ヒットを一本増やしたいとポジティブに考えるのです。そう思っていれば打席に立つのがたのしみになりますよね』

『僕は決して「打率4割」とは言わないんです。6割の失敗は許してやるわ、と。いつもそう言っているんです』

まさに今のKが見習うべきポイントだ。シュートが入るかどうかを気にし始めると、外すのが怖くなって余計な力が入り、シュートを打つこと自体に消極的になってしまう。ディフェンスはうまくなってきたと褒められたそうだが、ディフェンスは全員にとって必須の強化種目であって、バスケには「ディフェンス」というポジションはない。ディフェンスだけしてればいい人はいない。

どれだけたくさんのシュートを打てるか、シュート数のアップを目指すべきだ。NBA選手の中でも、あまりパスをせずに自分だけでシュートすることを目指し、ボールを人に渡さない結果、チャレンジ数が多いからシュート決定数も多い、というタイプの選手を、Kはふだんから嫌っている。が、嫌っている場合じゃない。その人たちのガッツを見習いなさい。

、、、と偉そうなことを書いてきたが、はたと気づいた。「闘志の先頭に立つ」のは、職場のリーダーの使命でもある。小さなチームでも、リーダーはリーダー。がんばらないとね。こういう気づきを得るときに、子どもを育てているつもりでも、実は自分もいっしょに何か大きな力に育ててもらっていると痛感する。感謝。