SAILING POEMS

If you are good enough, someone will notice.

訓練する、訓練を信じる。

同じ5時起きでも、今朝はきのうより空がぐんと暗かった。街灯がまだついていた。間違いなく、今朝が冬の始まり。

同じ5時起きでも、今朝のKは不機嫌だった。金曜日はカバンが重すぎだと。科目の都合らしい。それにしても朝から晩までバスケのことを考えていて、食べる寝る授業を受ける以外はすべてバスケをしている。話すことも全部バスケ関連。保護者向けのプリントに「中間テスト前一週間は部活はお休みです」と書いてあった気がしたが気のせいだったようだ。

特製ネギキムチハム卵チャーハンを持たせて送り出し、ベランダから遠ざかっていく背中を見送る。リュックに引っ張られて背中は曲がっているが、バスケに引っ張られて足はどんどん進んでいく。応援を通り越して羨ましい。これほど好きなことがあるなんて。

二度寝せずに、5時半からFOXでNCISの再放送を観た。バッティングセンターでバットを力んで振り回し、球筋の予想が大事だと言うビショップに、ギブスが後ろから近づいて言った。

「予想するな。待て。直感を信じて。予想していては勝てない。どう対応するかが問題だ」

そう、ちっぽけな予想ばかりしていると、直感が鍛えられない。仕事がうまくいってない人の共通項だと思う。自信がないから、未来が怖い。だから、来るべき危機を必死で予想して未然に防ごうとする。が、予想は外れる。脆弱な守りゆえ、どんどん相手に攻め込まれる。

どうすれば未来が怖くなくなるか。それは、訓練すること。で、6時からのNCIS:LAでカレンとサムがネルにアドバイスしていた通り、戦場では「訓練を信じる」こと。どうすれば銃弾が飛び交う場所への恐怖が消えるのか、とネルが質問したら、カレンもサムも「訓練を信じる」と即答していた。人それぞれにいろいろな「訓練」があって、人生という場所では「訓練」のネタが尽きることはないのだろうと予感している。

直感を信じて波に乗る。これができるようになれば、仕事だけじゃなく、毎日が楽しくなる。